毎年ご好評を頂戴しております住宅生産振興財団御中ご主催、当社総合手配による海外視察団ですが、今回は「真に豊かな暮らしとは？」をキーワードに、米国における伝統的都市型・先進的環境共生型住宅コミュニティーとフランク・ロイド・ライトの住宅建築群を視察することとしています。

　主な視察地としては、ライト建築のメッカ”オーク・パーク”とランドスケープ・アーキテクトとして有名なフレデリック・ロー・オルムステッドによる”リバーサイド”などをシカゴにて、ロッキー山脈の麓コロラド州デンバーにおいては、ピーター・カルソープ事務所のマスター・プランによるサスティナブルな大規模複合開発”ステイプルトン”、同州の高地トレーニングのメッカとして有名なボールダーでは、デュアーニ・プラター・ザイバーグ事務所による”プロスペクト・ニュー・タウン”などを視察いたします。

　シカゴでは都市型住宅を含めた評価され続ける理想の郊外住宅地の実像を中心に考察し、一方ＬＯＨＡＳ発祥の地であり１９７７年から「都市の成長管理政策」を策定・実施し「全米で最も暮らしやすい街」と評価されるロッキー山脈の麓の街ボールダーでは、郊外住宅地開発とともに街の暮らしやすさを実感していただきます。

　加えてコロラド州最大の都市デンバーにおいては、１，９００ヘクタールにも及ぶかつての空港跡地に通勤鉄道を引き込み、かつ敷地内に路線バス網を展開して「脱自家用車」を実践しているサスティナブル・コミュニティーにて郊外鉄道沿線型開発の実像と環境対策事情、住宅管理組合（ＨＯＡ）のあり方などを学びます。

　同行コーディネイターは、昨年に引き続きピーター・カルソープ事務所駐在のご経験など、米国における地域開発分野において、数々の実績をお持ちになる明治大学理工学部建築学科准教授の佐々木宏幸先生にご同行いただき、「米国における最新の住宅地開発のトレンドやニュー・アーバニズム、ポスト・ニュー・アーバニズム、米国人が理想とする住宅地と良好なＨＯＡ活動の動向」などを中心にご解説いただく予定です。

　皆様方におかれましてはご多忙極まりないこととは存じますが、本視察団へのご参加を賜れますようご案内方々お願い申し上げます。

２０１８年度米国住宅地開発事例視察団参加募集案内.pdf